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Book review 〜春風駘蕩〜

気に入った本の書評・感想や本関連の話題を書いていきたいです。

『城をひとつ』発売記念講演に参加してきました

小田原城銅門での講演会に参加

2017年4月1日(土)に伊東潤先生の『城をひとつ』発売記念講演が小田原城銅門(あかがねもん)内で行われました。講演後はサイン会も開催され、『城をひとつ』に印判入りの直筆サインをいただきました。

講演会の模様は2017.04.02付の東京新聞の記事にもなっていますね(私の後頭部が写っていることは内緒)

城をひとつ

城をひとつ

 

 『城をひとつ』は、後北条氏五代に仕えた軍師大藤一族を主人公にしたインテリジェンス合戦記。表題作を含む短編集です。

未読のため、レビューは読後に改めて投稿します。

 

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さて、こちらが小田原城の銅門。

2017.04.02 〜 2018.3.31の土日曜日および祝日に特別公開されています。

講演会は2017.04.01だったので、先行公開だったということでしょうか?

 

 

「北条氏の実像に迫る」

今回の講演のテーマは「北条氏の実像に迫る」でした。

講演はPowerPointで14枚のスライドを用いて行われました。各タイトルは以下の通り。

  1. 北条氏の実像に迫る
  2. 伊東潤文学賞受賞歴
  3. 最新作(2016〜2017)
  4. 時代小説短篇の歴代一位を獲得!
  5. 伊東潤の小説は、なぜ面白いのか
  6. 北条大河実現への道「今、なぜ北条氏なのか」
  7. 北条早雲(伊勢宗瑞)己の理想実現を目指した真の革命家
  8. 誤解されてきた北条家の実像
  9. 戦国大名北条家の特徴 (おもに三代氏康による施政・施策)
  10. 北条五代の目指したもの
  11. 北条氏が秀吉に臣従しなかった理由
  12. 北条家末期のSWOT分析
  13. 本物の氏政公と対談!
  14. 最新作『城をひとつ』

※ 13.「本物の氏政公」とは、真田丸で氏政公を演じられた高嶋政伸氏のこと

 

上杉謙信武田信玄にも触れたり、元コンサルタントであることを活かした北条氏のSWOT分析を紹介されており、とても興味深い内容でした。

 

 

北条五代が目指したもの

北条五代が目指したものとして、「分権国家思想」を提唱されていました。以下、スライド10.からの引用です。

北条氏「国家とは自然発生的伝統・地理的制約・経済圏の確立により、しぜんと規定されるものである。関東は、独立勢力圏として、すべての条件を満たしている。我々は関東に地域限定された政権を確立し、関東の民に安寧をもたらすことを目的とする」

これは、信長の“天下布武”構想と対立し、ひいてはこれを踏襲した秀吉政権と対立する一因になったと分析されています。

 

 

講演会に参加して

今回初めて伊東先生の講演会に参加させていただき、北条氏についてさらに興味を持てました。そして私もビジネスパーソンの一人として、伊東先生のプレゼンテーションの手法からも学ぶことが多くあり、とても充実した時間を過ごせました。

 

伊東潤先生の作品を読まれたことがあり、講演に少しでも興味を持たれた方は、今後講演会の機会があれば参加されることをお勧めします。