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Book review 〜春風駘蕩〜

気に入った本の書評・感想や本関連の話題を書いていきたいです。

京都旅行で花街「島原」に行ってきました その2

置屋揚屋とは

本ブログは京都旅行記のその2です。

その1はこちら↓

京都旅行で花街「島原」に行ってきました その1 

 

 

さて島原大門を潜り、島原の地へと足を踏み入れ、置屋輪違屋」、揚屋「角屋」を見学してきました。

見学と言っても、輪違屋は現在お茶屋として経営しているため、外観だけです。

 

さて、この置屋揚屋ですが、あまり耳慣れないものだと思います。またここで、フリーペーパー『島原のQ&A』から引用です。

揚屋は太夫や芸妓を抱えず、置屋から太夫、芸妓を派遣してもらって、お客様に遊宴をしていただくところであります。揚屋は料理を作っていましたので、現在の料亭、料理屋にあたります。ただし、揚屋は、江戸時代のみで、明治以降はお茶屋業に編入されます。

一方、置屋は太夫や芸妓を抱え、揚屋に派遣します。置屋ではお客様を迎えませんでしたが、明治以降、お茶屋業を兼務する置屋では宴会業務も行うようになりました。

この置屋揚屋の分業制を「送り込み制」といい、現在の祇園などの花街に「お茶屋(宴席)」と「屋形(芸妓、舞妓を抱える店)の制度として伝えられています。

 

置屋→太夫・芸妓を抱える。

           置屋への太夫・芸妓の派遣業務。

揚屋→太夫・芸妓を抱えない。

           現在の料亭に相当し、宴会業務を行う。

 

というのが置屋揚屋の違いです。

 

 

輪違屋

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 前述した通り、置屋輪違屋」は現在お茶屋業として経営しているため、中の見学はできません。

こちらは、ブログのその1でも紹介した通り、浅田次郎著 『輪違屋糸里 下 (文春文庫)』の舞台です。その歴史を感じさせる佇まいに、置屋として経営していた当時に思いを馳せざるを得ない趣があります。

輪違屋から太夫が呼ばれた時には、絢爛豪華な行列が揚屋まで続いたことでしょう。

 

 

角屋

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 現在角屋は、角屋もてなし文化美術館として保存されています。写真はその外観です。

一階と美術展示室の見学は¥1000。二階座敷の特別公開は1日に4回でプラス¥800となっています。今回は時間的な制約もあり、一階だけの見学となりました。

 

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チケットを買い入場すると、まず美術展示室があります。が、美術展示室は撮影不可なので写真はありません。美術展示室を抜けると、新撰組がつけた刀傷のある柱が目にとまります。係員の方にお話を伺いましたが、これは誰がつけたかはわからないそうです。しかし、新撰組の“誰か”というのは確実との事。新撰組が当時どのような組織であったかが窺われる貴重な遺産だと感じました。

 

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先へ進むと台所となっています。係員の方のお話によると、料理は盛り付けだけを行なっていたようですが、それにしてもかなり広い空間です。柱などは、灯火の煤で黒く変色していました。

 

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一番奥には松の間と呼ばれる部屋があります。庭に面しており、臥龍松と呼ばれる松が印象的です。1代目の臥龍松は枯れてしまったようで、現在は2代目を育成中との事。中央奥には、曲木亭と呼ばれる茶室があります。ここでは日中、太夫が茶の湯の手解きを行なっていたそうです。島原にはそのような文化サロンとしての機能もありました。

 

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そしてこの場所が、新撰組初代筆頭局長 芹沢鴨が暗殺直前に酒を呑んだいた(呑まされていた)という席。

 

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ちなみに、赤く見える二階座敷が別日に芹沢鴨が鉄扇を持って暴れまわり破壊したという座敷。二階座敷を見学すると中も見学できるようです。

 

以上、島原旅行記でした。

新撰組フリークの方は、八木邸と並び、行かなくてはならない聖地のひとつなのではないでしょうか。

 

 

おまけ

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西本願寺の太鼓楼(右)。新撰組が一時期屯所としていた建物です。島原からも近いので、観光に行かれた方は、西本願寺も是非。