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Book review 〜春風駘蕩〜

気に入った本の書評・感想や本関連の話題を書いていきたいです。

乾山晩愁

尾形光琳の弟であり、陶工かつ絵師。
尾形乾山

 

乾山の人生は、光琳の死を契機に暗転し始める。それはさながら、今までの足跡は光琳あってのものだったという事実を、世間から突きつけられたも同然であった。そして乾山は、光琳赤穂浪士討ち入り事件との意外な関係を聞く事になる。

 

物語は、光琳死後の振るわない時期を創作を交えて描くことで、乾山の心象を表すことに成功している。そして晩年には、京から江戸へと戻り、傑作「花籠図」を描きあげるのだが、物語ではまた一味違った見方で花籠図を鑑賞できる仕掛けが施されていている。

 

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乾山晩愁 (角川文庫)

乾山晩愁 (角川文庫)